
こんにちは!人事広報部 カルチャーコミュニケーションチームの石井です。
今回は2025年5月に弊社がリリースしたリブランディングについて、経緯や軌跡について赤裸々にお届けします!
前編となる今回は、なぜリブランディングが必要だったのかについてご紹介した後、キックオフ後に着手したことをお話しします。
なぜリブランディングが必要だったのか
改めまして私たち株式会社エイプリルナイツは、「ゲーマーエンジニア」と共に成長を続けてきたIT企業です。
また、ITリテラシーが比較的高いゲーマーに特化した採用戦略で、業界未経験でも現場で活躍できる人材を数多く輩出してきたのです。
この考えのもとに多くのメンバーと出会い、会社は成長してきました。
しかし、時代の流れとともに厳しい現実に直面することになります。
eスポーツ業界への投資や新規事業(自社開発であるcogmeブランド)は対外的な認知拡大には繋がったものの、収益性の観点では期待した成果を得ることができませんでした。
IT人材業界全体は成長を続けているにも関わらず、コロナ禍の2020年4月頃から弊社の売上・利益はほぼ横ばい状態が続いています。
同時期に同規模だった競合他社が資本力をつけて急成長する中、私たちは「営業力の弱さ」「採用力の低下」といった課題に直面していました。
クライアントからは「ゲーム開発の会社ですか?」と尋ねられることも多く、私たちが本当に提供できる価値が正しく伝わっていない状況でした。
省人化・効率化が進む中、スポットでの開発参画だけを続けるSES事業に明るい未来はありません。機能開発単位でのチーム参画や受託開発への移行、そして将来的にはBtoB IT領域における課題発見・課題解決企業への発展が必要でした。
何より深刻だったのは、社員一人ひとりが「自分の仕事の意義」を見出しにくくなっていたこと。「ただ現場に派遣されているだけ」という認識ではなく、「自分たちが誰のために、何の仕事をしているのか」を理解し、納得感を持って働ける状態を作る必要がありました。
目指すべき未来に向けて
私たちが描く理想は、「ただのSES企業」から「ビジネスを後押しするIT企業」への進化です。
エンジニア、営業、人事…..。職種を超えて「世の課題 vs エイプリルナイツ」という構図で一丸となり、社員同士が互いを認識し信頼できる組織を築きたい。そして、数あるIT企業の中で「エイプリルナイツで働く理由」を全員が再確認できている状態を実現したいと考え、リブランディングを通して再起させることをを決意しました。
まずは学ぶことから
2023年9月、リブランディングチームがキックオフしました。
ですが、チームが発足したはいいもののメンバー全員コーポレートブランディング未経験。
当然「何から始めればいいんだ…?」状態。
そこで私たちはまず、先人の知恵を借りることから始めました。
世の中に出回っているブランディングの情報は、プロダクトブランド向けか大企業向けのものがほとんど。
我々のような企業規模にフィットするやり方を探す中で、特に参考になったのがコーポレートブランディングのフレームワークを解説した論文や、実際にリブランディングを経験した企業のnote記事でした。
MVVB分析の採用
情報収集を進める中で出会ったのが「MVVB分析」というフレームワークです。これは、
- ミッション(Mission)
- ビジョン(Vision)
- バリュー(Value)
- ビジネス(Business)
の4つの要素をマトリクスで整理し、それぞれの関係性を明確にしながら企業理念を構築していく手法です。

既存事業との連続性を保ちながら分析するにはまさに今のエイプリルナイツに適していると判断し、採用を決定しました!
MVVB分析の流れは以下の通りです。
- 事前調査を行う
- 分析メンバーを集める
- 「ビジネス」の欄を埋める
- 「ミッション」の欄を埋める
- 「ビジョン」の欄を埋める
- 「バリュー」の欄を埋める
- 一貫性のある組み合わせを見つける
- 選んだMVVBを整理する
- 経営理念をまとめる
①②は既に完了したため、次は③以降の着手となります。